カテゴリー「書籍・雑誌」の18件の記事

2009年8月 5日

ついにこの領域に足を…

★注★
今日のエントリーは、冒頭から、何を言っているのかさっぱりわからないと思いますが、読み流してください(笑)。


以前、「酷道をゆく」シリーズ(?)を紹介したとき(ちょうど一年前)に、「この秋に『廃道をゆく』が出る。素晴らしい」とか書いておきながら、それっきり忘れておりました。 と、言うより、何かこの領域に足を踏み入れるのはなんとなくためらいがあったもんですから…。

しかし、血が騒いだのか、Amazonでポチッとやってしまいました。

しかも2冊よ!!

廃道をゆく (イカロス・ムック)

イカロス出版
売り上げランキング: 49993
おすすめ度の平均: 4.0
4 よくぞ出版してくれました。
4 廃道を冒険する
首都高をゆく (イカロス・ムック)

イカロス出版
売り上げランキング: 3094
おすすめ度の平均: 3.0
3 首都高をゆかない…

「廃道をゆく」は、「鉄道廃線跡を歩く」に匹敵しますね。素晴らしいです。
でも、私のようなヘタレは、眺めるだけにしておいた方がよさそうな気がします。

「首都高」のほうは、内容が薄くてどうでもいい感じ。買わなくてもよかったかも。

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2009年5月19日

もう一人の生誕100年

すでに何度か過去のエントリーで触れていますが、今年は太宰治の生誕100年です。

もう一人、私がリスペクトしてやまない川柳作家、鶴彬(つる・あきら)も今年が生誕100年。
前のエントリーで書いた「足みじかおじさんの旅」と一緒に買ったのがこちら。

小説 鶴彬―暁を抱いて
吉橋 通夫
新日本出版社
売り上げランキング: 229496
おすすめ度の平均: 5.0
5 川柳人・鶴彬(つるあきら)の生涯

初めて鶴彬を知ったのは、実は10年ほど前。
佐高信の「タレント文化人100人斬り」という本の中で、佐高が「天才」と評して、2度ほどその名前に触れていたのです。

タレント文化人100人斬り (現代教養文庫)
佐高 信
社会思想社
売り上げランキング: 818683
おすすめ度の平均: 2.5
3 乾いた保守への批判の雨
2 混同している?
1 んー
4 辛口
3 こんな見方もあります。
 おしんの舞台となっている山形県酒田市の出身者として言わせてもらうが、あの時代、おしんのように幸運に恵まれて這いあがれたのは例外で、多くのおしんは貧しいままに死んでいったのである。身売りされて売春婦となった者も大勢いる。そうした社会や政治に橋田の眼は向かない。高市と同じで、想像力の欠如である。
 鶴彬という川柳作家は、あの時代の娘たちについて「修身にない孝行で淫売婦」という痛烈な川柳をつくった。1909年生まれの鶴は「手と足をもいだ丸太にしてかへし」「万歳とあげて行った手を大陸へおいてきた」といった反戦川柳を連作して捕らえられ、28歳で亡くなっている。
 おしんのモデルはヤオハンの創業者、和田カツだと言われるが、彼女がガマンを説く「生長の家」の信者であることを忘れてはならない。

(橋田壽賀子に対して)
 松本は、お笑いの世界にそれほど執着心はないのだといい、「せっかくオレ様が笑わしてやっている」のに、足を引っ張ったり中傷したりするなら、いつでもやめてやる、「オレがいなくなったお笑い界がどうなるか少しは考えてみろ」と力んでいるが、松本が引退して困る人間がどれほどいるのか。お笑いで人気が出たからといって、自分で「天才」などというのはおこがましいだろう。天才とは、16歳の時に「暴風と海との恋を見ましたか」という川柳をつくり、「万歳とあげて行った手を大陸へおいてきた」等の反戦川柳で捕らえられ、「蟻食いを噛み殺したまま死んだ蟻」という壮絶な川柳を遺して28歳で獄死した鶴彬のような人をいうのである。

(松本人志に対して)

この佐高の批判の中身もさることながら、私は鶴彬のこの壮絶な川柳にノックアウトされました。
それ以来、鶴彬を追っかけるようになりました。

生誕100年の今年、「鶴彬~こころの軌跡」という映画が公開されます。
出身地の石川県では上映がはじまったようです。ぜひこの映画も観てみたいと思います。


 枯れ芝よ団結をして春を待つ

 暁を抱いて闇にゐる蕾

 胎内の動き知るころ骨がつき

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2009年5月18日

足みじかおじさん

…って、オレのことじゃないからsweat01

▼この本です!!

足みじかおじさんの旅―やなせたかしのおとなのメルヘン
やなせ たかし
新日本出版社
売り上げランキング: 63429

これは、アンパンマンの作者、やなせたかしが書いた「原稿用紙3枚分のショートメルヘン」(作者談)。

先週の金曜日の某紙のコラムで紹介されていたので、ぜひ読んでみたい!と思っていたら、ひょんなことから本屋で遭遇してしまいました。で、金欠なのに、買っちゃったcoldsweats01

足長おじさんは有名だが、足みじかおじさんは無名である カッコよくない
でもぼくらが悩む時 ひそやかに悩みを解決してくれるひとが
そんなひとがいれば助かる
ここに集めた 足みじかおじさんの みじかいお話が
いくらかあなたの心を なぐさめることができたなら
それが作者のよろこびです
(まえがきから)

これは、自分の人生の理想形だわ。

現実の社会の中で、そういう生き方に近づけたらいいな、と思いながらページをめくりました。

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2009年5月 2日

人間失格ではない太宰治

発売されたばかりのムックを買ってきました。

爆笑問題の太田光がセレクトした11の短編 ―― とはいっても「お伽草子」が4編入っているのですが ―― 、は秀逸なセレクト。「駆込み訴え」「女生徒」「ろまん燈籠」とは。ちょっと唸ってしまいました。
それに、巻末の言葉で「個人的にいちばん好きな太宰の作品は『右大臣実朝』なんです」、と言ってるところも、かなりニヤついてしまいました。

今年、封切られる太宰映画に出演する松たか子(「ヴィヨンの妻」)佐藤江梨子(「斜陽」)川上未映子(「パンドラの匣」)の文章もなかなかのもの。
特に佐藤江梨子の文章には眼を見張ってしまいました。

適当な装丁で740円。しかしこの内容はなかなかのものです。
生誕100年だといろいろな企画本が出てくるんですね。うれしい限りです。

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2009年3月10日

来た来た!

3月2日のエントリーで「荒野のペンギン」のことを書いたら、P.T.A.さんよりコメントをいただきました。
で、触発されてしまいました…。

Amazon.co.jp で検索したら、森下裕美の「あっにてる」を古本で発見!しかも1円(笑)+送料。

本日届きました。
背が焼けていますが、古本ですからこの程度であれば上等です。
これで「荒野のペンギン」が全話揃いました。P.T.A.さんのおかげです。

あとでゆっくり読みます!


あっにてる (ヤングジャンプコミックス)
森下 裕美
集英社
売り上げランキング: 226385
おすすめ度の平均: 2.5
4 オコサマお断り
1 サイテー!

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2009年2月24日

Saint-Ex, La fin du mystère

★注:
タイトルと本文内に「アクサン・グラーヴのついたe」が使われています。
ブラウザによって、また携帯からご覧になった場合、「Saint-Ex, La fin du mystre」と表示される場合がありますが、「mystre」の「t」と「r」の間に「アクサン・グラーヴのついたe」が入ります。

ジュンク堂書店仙台店で、おもしろそうな本を見つけてしまいました。

サン=テグジュペリは、私の大好きな小説家の一人。
とはいえ、「星の王子さま」だけで彼を語られるのは不満。
「人間の土地」や「夜間飛行」を読んでから語ってよ、といつも思います。

で、彼は1944年7月31日にコルシカからロッキードP-38ライトニングで偵察飛行に飛び立って、そのまま消息を絶ちました。ドイツ軍機に撃墜された、とか、機体の故障とか、いろいろ言われていますが、60年もの間、謎に包まれたままでした。

1998年にマルセイユの漁師が、サン=テグジュペリの名前入りブレスレットを引き上げたことから、話が展開していきます。その後、2004年の機体公式確認に至るまでの捜索の経緯、ブレスレットの真贋論争、遺族との訴訟合戦など、引き込まれるように読んでしまいました。
特に、最先端の技術や機器を投入した機体の捜索と、その残骸の「機種機番」特定のための検証作業が非常にスリリングでおもしろかったです。

ただ、帯のコピー=「世紀のミステリー」というのは言いすぎ。
ついでに言えば、原題は「Saint-Ex, La fin du mystère」(サン=テックス、ミステリーの終わり/「サン=テックス」とは、サン=テグジュペリの愛称です)。「星の王子さま」は関係ないでしょう。邦題と表紙デザインが、迫力あるノンフィクションを台無しにしているような気がします。
イラストに騙されて、「星の王子さま」しか知らない人が読んだら、きっとつまらないのでは?
サン=テグジュペリが本当に好きな人にお薦めします。

箱根の「星の王子様ミュージアム」にも、P-38ライトニングがぶら下がっていたことを思い出しました。

星の王子さまの眠る海
エルヴェ ヴォドワ アレクシス ローザンフェルド フィリップ カステラーノ
ソニーマガジンズ
売り上げランキング: 626741
おすすめ度の平均: 5.0
5 事実は小説より奇なり
5 貴重な記録です
5 ひたすら潜る

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2009年2月22日

飛び地

昨夜、本屋をうろうろしていたら、前から気になっていた本に引っかかってしまいました。
「飛び地」をテーマにして売れるんかいな、と思ってましたけど…。

中身は、「飛び地」好きには良く知られていることばかりで、あまり目新しくなかったのですが、持っといても損はないかなbleah
ただ、この著者、どうも道州制を望んでるようで、いささか興ざめ。

日本列島飛び地の謎
日本列島飛び地の謎
posted with amazlet at 09.02.22
浅井 建爾
廣済堂出版
売り上げランキング: 18573

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2008年11月19日

太宰の直筆

つい先日発売になったばかりの「直筆で読む『人間失格』」をどうしても読みたくて買ってしまいました。

200字詰め原稿用紙、412枚分。
太宰本人の訂正、書き込みのすべてが見られるという、素晴らしい企画本です。
作家がどういう推敲を重ねたのかを読み取る、というのは、ある意味反則かもしれません。
太宰だって嫌だと思います。手の内を明かすみたいで。
でも、こういう時代が来たってことを喜びましょう。

今の作家はパソコン・ワープロで原稿を書く人が大半ですから、もうこういう企画はできないんですよね。アナログだからこそ、の企画なのです。

太宰の字は、比較的読みやすいですよ。
ぜひご一読を。

直筆で読む「人間失格」 (集英社新書 ビジュアル版 11V) (集英社新書 ビジュアル版 11V)
太宰 治
集英社
売り上げランキング: 3541
おすすめ度の平均: 5.0
5 高校生の頃に戻った気分で読み進めました!

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2006年10月 3日

老人介護の現実

ちょっと前の話ですが、私のパートナーが「職場の人に借りた」といって、コミックを数冊抱えて帰ってきました。
で、数日後、「これ、絶対お薦めだから、読んでいいよ」と、又貸しされたので(笑)、読んだら…これがハマりました。

老人介護の現場を描いたちょっと前のコミックです。
なんといっても「絵空事」ではないところが読ませます。
そして、介護の現実を知り、恐ろしさとこの国の政治の貧しさを知ります。

その世界で働いているパートナーが「まあ、かなりリアル」と言ってるので、間違いないでしょう。
介護の世界で働いている人、これから介護の世界で働こうと(転職しようと)思っている人、また、そういう人が身近にいる人、にぜひお薦めします。

それにしても、福祉分野にたずさわる労働者…とりわけ介護労働者は何でこんなに労働条件が低いのでしょう。絶対に間違ってます。この国。

ヘルプマン! (1)
ヘルプマン! (1)
posted with amazlet on 06.10.03
くさか 里樹
講談社
売り上げランキング: 16,922
おすすめ度の平均: 5
5 介護の仕事をしたくなる!!
5 老人介護
5 老人介護をもっと知ってもらうために

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2006年9月27日

この雑誌、最高

昨夜から今日にかけて、仕事で東京へ。
仙台を夜23時に出発し、東京滞在わずか3時間、という過酷な仕事でした(笑)。
…どんな仕事やねん。

それはさておき、昨夜の出発前、時間つぶしに一人で酒を飲んでいたのですが、飲み屋のマスターに「この本読み終わったからあげるよ」といって2冊の本をいただきました。

1つは新書で、江戸時代の武士の日記から、食生活をさぐった本。
面白くてあっというまに読んじゃいました。

幕末単身赴任 下級武士の食日記
青木 直己
日本放送出版協会 (2005/12)

んで、もう1冊が…噂のリトルマガジン、「酒とつまみ」第8号!
これ、最高です。ちょっとバックナンバーそろえたくなりました。
「タモリ倶楽部」が取り上げるわけです(笑)。
井筒監督のインタビュー、爆笑でした。

ただし、酒飲めない人や、酒を飲むことに対して執着心がない方にはさして面白くない…でしょうね。

Image0161

「酒とつまみ」ホームページ
 http://www.saketsuma.com

なんとここの編集部のお手伝いしてるY子さんこと、石川葉子嬢
天下のセント・フォース所属のお方ですよ。
セント・フォースといやぁ、高樹千佳子、小林麻央、杉崎美香、吉田恵、大石恵…などなど、いわゆるフリー女子アナが多数所属する大手事務所。それが、「肛門にカプサイシン」などというコラム書いてていいのか(笑)。太っ腹、セント・フォース。いや、それより石川葉子嬢にちむどんどん。

石川葉子ブログ|YOKO 'S 『HAPPY !』
 http://blog.livedoor.jp/yoko54/

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2006年8月27日

『憲法九条を世界遺産に』

一昨日、久しぶりに平日の休暇をとったので、いろいろ自分の癒しスポットめぐりをしているとき、立ち寄った本屋で買ってみた本です。

憲法九条を世界遺産に
太田 光 中沢 新一
集英社 (2006/08/12)


憲法をめぐっってさまざまな議論が交わされ、またこれからさらに交わされるだろう時期に、ついにこの人が憲法論議に動き出したんだ、と好意的に読み始めました。
中沢新一の発言はこの際ほっておくけど、太田光の発言は、わかりやすいし、熱いです。

「少なくとも僕は、この憲法を変えてしまう時代の一員でありたくない」

彼の「勇気」ある発言に、かなり共感しました。
ぜひ、次期自民党総裁に読ませたい本です。

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2006年7月23日

エヴァ10周年

本屋であれこれ物色していたのですが、雑誌コーナーで平積みされていたエヴァンゲリオンものが目に入りました。「エヴァンゲリオン・クロニクル」という、いわゆる分冊百科雑誌。7月1日創刊で、現在2号まで出ているようです。

しかし、なんでまた今頃エヴァもの?? と手にとってみたのですが、なるほど、「エヴァ10周年」なんだ(正確には、テレビ放映開始は1995年です…放映終了から10年ですね)。それでなにやらいろいろ商売をはじめたんですね。

GAINAX NET|新世紀エヴァンゲリオン
 http://www.gainax.co.jp/anime/eva/index.html

…もう10年ですか。
深夜、「残酷な天使のテーゼ」に心躍らせて(笑)、見ていた記憶がよみがえってきましたよ。

そういえば、あの頃買った「エヴァ」のスクリーンセーバー、どこいったんだろう。

さて、この「クロニクル」には、綾波レイの限定フィギュアの誌上通販が。
創刊号を買わないと、購入できないという仕掛けにまんまとハマっている私。

Sony Magazines -- EVANGELION CHRONICLE 創刊! --
 http://www.sonymagazines.jp/evangelion/


新世紀エヴァンゲリオン (10)
貞本 義行 GAINAX
角川書店 (2006/03/25)


残酷な天使のテーゼ/FLY ME TO THE MOON
CLAIRE 高橋洋子 高橋洋子 及川眠子 大森俊之 CLAIRE Bart Howard Toshiyuki Ohmori
キングレコード (2003/03/26)
売り上げランキング: 571
おすすめ度の平均: 4.85
5 最高です
5 最高!
5 嬉。


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2006年4月10日

宮本常一

仙台駅前のジュンク堂書店で立ち読み「巡回」中に、前から欲しかった本を発見。

「旅する巨人」こと、民俗学の巨匠・宮本常一(1907~1981)の本です。


辺境を歩いた人々
辺境を歩いた人々
posted with amazlet at 08.04.27
宮本 常一
河出書房新社
売り上げランキング: 97158
おすすめ度の平均: 4.0
4 旅する巨人の先駆者達
4 この装丁は、ちょっと格好良過ぎるかもしれない。


そして、こちらは2月に出たばかりの新刊。
宮本の名著、「忘れられた日本人」の舞台を訪ね歩く、という渾身の一作。


「忘れられた日本人」の舞台を旅する----宮本常一の軌跡
木村 哲也
河出書房新社
売り上げランキング: 320167
おすすめ度の平均: 3.5
4 宮本ワールドを是非とも未来に引き継いでください
1 なりすまし、曲解本の典型。
2 宮本学の魅力と意義
5 良質なルポ・評伝
5 日本文化の多様性を伝える一大近現代史

久しぶりに、民俗学の世界に身を任せてみます。

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2006年1月13日

パリの街角

仙台駅前の丸善で、楽しそうな本を発見したので、思わず購入。

路上観察で歩くパリ 角川oneテーマ21 (C-101)
稲葉 宏爾
角川書店
売り上げランキング: 377826
おすすめ度の平均: 3.0
3 普段着のパリを読みたい人にオススメです。

パリになかなか行けないでいるので、少しだけ、行った気分に浸れます。
それにしても、「路上観察」から、これだけのことが見えてくるなんて。
こういうのを「文化地理学」と呼びたいですね。

自分の体験したパリは一瞬でしたが、それでも、あの「底知れなさ」を実感しました(笑)。


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2005年3月20日

頭が悪い人の話し方

昨日、車の中で聴いていた「サントリー SATURDAY WAITING BAR AVANTI」(土曜日17:00〜17:55/JFNでネット)で、この人の話に聞き耳を立ててたんですよ。なんだか面白かったので、早速本屋に立ち寄り、購入しました。

頭がいい人、悪い人の話し方 (PHP新書)
樋口 裕一
PHP研究所
売り上げランキング: 6518
おすすめ度の平均: 2.5
1 頭の悪い人って誰のことかわかってるの?
5 要するにあるあるネタ。
1 著者。人間観察不足です。
1 何故売れない?
2 この一冊が著者の方向性を狂わせた


あはは。思い当たることばかり。
いや、周りの人にではなく、自分に。

それにしても、帯のコピーが凄い。
「ついに100万部突破!! “バカ”と呼ばれないための知的実用書」だって。

別に「バカ」と呼ばれてもいいし、この本を全面支持するわけでもないのだけど、いやでも人と話さないと仕事にならない我が身ですから、それなりに読みましたよ。傾聴に値することが多かったです。ええ。技術的には。

あえて樋口先生に言わせていただくと、それぞれの例ごとに、「周囲の人の対応」「本人が自覚する為に」という説明があるのですが、これははっきりいって、読む必要なし。だって、「こういった人と関わりになるのは避けましょう」「無理であれば、聞き流しましょう」「上司の場合は、黙ってましょう」と終始この調子。

もう一つ、結局「頭がいい」「頭が悪い」の2つのタイプにどうしても分けたがっているのね。
この件を読むとこの人の考え方がよくわかる。結局ここが言いたかったのかもしれないし。

 世の中には驚くほど無知な人がいる。
 世界地図のアメリカや中国の位置を知らなかったり…(中略)…日本の汚職議員の名も知らない。
 きっとこの種の人たちは、子供のころから学校の勉強を嫌って、「落ちこぼれ」ていったのだろう。
 もちろん、この種の人たちは、無知であることだけとっても、十分に愚かだ。この種の人たちが、政治や経済についてしっかりした考えをもてるとは考えられない。社会の進むべき方向を判断して、選挙権を行使するだけの能力があるとも思えない。
 (中略)
 だが、私がこの種の人たちを愚かだと考えるのはこうしたことのためではない。このような状況から一歩も出ようとしないでいることのほうが、もっと愚かなのだ。

思いっきり社会ダーウィニズムですよ。小泉や竹中と一緒です。
学者で言うと、中谷巌(UFJ総研理事長)、中条潮(慶応大教授)、三輪芳朗(東京大教授)らと一緒。

で、この人たちは「どうせバカだから」と開き直っていることが甘ったれだ、といって、自己責任を押し付ける。
<「無知なバカな人」「弱者」「負け組」…みんなそうなったお前が悪い>
共通しているのは、弱者に対する視点がまるっきり欠如してるってこと。

そんな観点から読み返すと、またおもしろいです。この人たちがどういう人間を嫌っていて、どういう人間を育てたいのかがよくわかります。
こんな本が100万部売れている、という事実に空恐ろしいものを感じました(あ、自分もその一人か…切腹!)。

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2004年10月12日

Matin Brun

ここらさんのブログ読んで、積み上げていた本の山から引っ張り出して再読しました。

茶色の朝(大月書店 2003)

フランク・パヴロフ:物語   ヴィンセント・ギャロ:絵
高橋哲哉:メッセージ    藤本一勇:訳
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フランスでは知らん人がいないくらい売れたんですよ。1ユーロだったから(驚)。たくさんの人に読んで欲しい、ということで、フランク・パヴロフもヴィンセント・ギャロも著作権を放棄したんだとか。

どう受け止めるか、はいろいろあるだろうが、高橋哲哉氏の巻末でのメッセージに、パヴロフの思いがこめられているのではないかと。

「たくさんのいいわけ」
「自分自身の違和感や疑問を大事にし、それらを『考え続けることが大事』だ」
「勇気を持って発言し、行動することは、考え続けるうえにたってのみ可能なのです」

この本の書評、コメント、感想を書いたサイトのあちこちに引用されているので、いまさら…ではあるのですが、どうしても、マルティン・ニーメラーのあの有名な言葉が思い出されるわけです。

なぜナチスを阻止できなかったのか
マルチン・ニーメラー牧師の告白
 
ナチスが共産主義者を攻撃したとき、自分はすこし不安であったが、
とにかく自分は共産主義者でなかった。だからなにも行動にでなかった。

次にナチスは社会主義者を攻撃した。自分はさらに不安を感じたが、
社会主義者でなかったから何も行動にでなかった。

それからナチスは学校、新聞、ユダヤ人等をどんどん攻撃し、
自分はそのたびにいつも不安をましたが、
それでもなお行動にでることはなかった。

それからナチスは教会を攻撃した。
自分は牧師であった。だからたって行動にでたが、
そのときはすでにおそかった。

( 丸山真男 『現代政治の思想と行動』 未来社 )

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2004年4月12日

若者はなぜ怒らなくなったのか

表題のタイトルがついた本が新書コーナーに平積みされてたので、つい手にとってみたのですが、面白かったのでつい買ってしまいました。

『若者はなぜ怒らなくなったのか ~団塊と団塊ジュニアの溝~』(荷宮和子著 中公新書ラクレ/2003)

著者はどちらかといえば、コラムニストだから、文章が小難しくないので、読みやすいし、宝塚やらガンダムやら2ちゃんねるやらが飛び出してくるのでとっつきやすいと思います。独特の言い回しが気にならなければ。

Amazon.co.jpなどの書評(レビュー)では、意外と批判されていますけど、私はかなり同感・共感できました。理屈抜きで。
だっていつも思ってたことをこの人書いてくれたんだもん。

「多数派」、「常識」、「世論」に疑問を抱いたときにぜひ読んでほしい本です。

あとがきの、
◆反戦運動する人は、「戦争はイヤ!」ではなく、「戦争はダメ!」と言え。
◆怒るべき時に怒らないやつはバカだ。反対しようと思えばできる戦争に反対しないやつはバカだ。
という著者のメッセージが素敵です。

最近、感情にまかせて「怒る」人に出会ったんですけど…。
「怒るべき」時って今じゃないでしょ。ったく。こういうのも困る。
「本質」について怒ろうよ。
「組織」とか「上下」とかつけたがる人ほど、「怒るべき」時がオレとずれてんだよ。

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2004年2月29日

半落ち

数日前、横山秀夫の「半落ち」を貸してもらいました。
実はこの手の本は、自分で買うこともないし、読むこともほとんどないのですが、職場の先輩が「おもしろいから読んでみろ」と半ば強制的に貸されましたので、物は試しと読んでみました。そうしたら、結構おもしろくて、…一晩で読んでしまいました。

読後の感想をいくつか。
「オチは最後の2ページかよ」
もう散々映画の宣伝とかで吹聴されているので、結末はわかってるのだけど、やっぱり気になる結末は…結局散々引っ張ってそれかい、って感じでした。もう少し言ってしまえば、オチが甘いっていうか…。

「なんか、『壬生義士伝』じゃん」
なんか構成がそっくり。

「結局、周りの人たちはどうなったんじゃい」
空白の2日間の真実はわかったかもしれないが、周りの人たちの、「その後」は書かれていないんです。むしろそっちのほうに興味があります。結局のところ組織の論理に飲まれてしまってそれで終わり…なの?なんか後味悪いし。

まあ、つっこみどころはまだまだたくさんありますが、とりあえず最後のオチで泣ける可能性は高いようです。

<こんな意見も参考にどうぞ>
「医学都市伝説(日記)」(5/28の項参照)

『半落ち』40点~またひとつ良い原作が台無しに

ついでにいうと、「半落ち」の結末については、いろいろと波紋を呼んでおります。直木賞選考委員の林真理子がいちゃもんをつけたことが大きく報道されたり。
この件については、あまり詳しく触れているサイトがないんだけど、探し出したのがこれ。

『半落ち』の結末部分における疑問点 ※ネタバレあり。これから本読む方は注意。

直木賞候補作『半落ち』の評判

まあ、おかげでこんな効果も生まれてるみたいだから良しとしますか。

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